【MVNO】猫も杓子も格安SIM、スマホ普及の立役者
今回は法事で福岡に来ていたのですが、うちの母親や集まった親戚のおばさんたちの話題は、スマホや格安SIMについてでした。意外と田舎でもITトーク。
もうみんないい年のバーちゃんたちになるのですが、スマホを持って、写真撮ったりしていました。LINEの交換とか普通です。今時の若い子と変わらないんじゃないかな、人間の進化は凄まじいです(笑)
で、その波に乗り遅れたおばさんに教えているって感じの構図が生まれていました。
話をまとめてみると…孫とやり取りできるよ!って敏腕営業マンさながらの自分の子供に勧められ、中古のスマホを買わされ、格安にしたのよ〜それでカメラとLINEの使い方をレクチャーされて使っているの、オホホ…って感じかな。
え?それ(スマホ)を買えばいいの?そうそうみたいな会話になっているんです。ん〜ちょっと違うんじゃないかな。スマホ本体とSIMカードの関係性とかは難しいみたいでした。
そもそも格安SIMって何?
従来はドコモ、au、ソフトバンクと3大キャリアのケータイショップでケータイを買うのが普通でした。ケータイ本体とSIMカードが別々のものという認識は薄かったです。
しかし、システム的には日本では3Gケータイの頃から、端末にSIMカードを挿して使うタイプのケータイが普及し始めました。例えば機種変更した際に、新しい端末にSIMカードを差し替えればそのまま使えるようになる仕組みです。
ただし、当時は今みたいにPCとの連携やWEBサービスとの連携も殆ど無いガラケーの時代。ケータイショップで機種変更したらその場でデータを移し替えてもらう(と言っても電話番号ぐらい)のが当たり前でした。だからSIMカードの差し替えの必然性が薄く、何だこのSIMカードって?って感じ。SDカードと勘違いしている人がいたもんです。
これが変わり始めたのがiPhoneなどのスマホの登場。初期の頃はキャリアとのヒモ付感が強かったのですが、徐々に海外メーカーのスマホが流通しだし、端末をケータイショップで買う必然性が下がってきたのです。
その流れの中で普及が遅れていたMVNOがじわじわ来始めました。簡単に言うとMVNOとは自社で回線を持たずに先の3大キャリアから借りてサービスをしている会社のこと。品質はキャリアのもので、サービスが違うって感じ。
MVNOが出始めた頃は、大した違いもなくわざわざ乗り換えるインセンティブが無かったように記憶しています。しかしいつからか従来のキャリアと比べてサービスの多様化、低価格化が進みました。みんながみんなガッツリ使うわけでもないので、ライトユーザーには安いプランの登場はすごくインパクトがありました。この辺がスマホへ移行を促したキッカケじゃないでしょうか。
しかも最近では明細書を紙で郵送する場合は有料になっていることが多く、WEB明細化が進んでいます。気づかぬうちに結構な金額を請求されているわけです。そのうえよくわからないオプションがついてたり、使用料から割り引くプランとか…似たような名前のオンパレードで混乱します。
こういう従来キャリアのプランの複雑化や高コスト化もあってMVNOへの移行機運が高まっているんでしょう。そういったこともあってMVNOのことを、格安SIMと呼ぶのが一般的になったんだと思います。
格安っていうとお得と同時に大丈夫なの?って思うところもありますがどうでしょうか??
自分自身その格安SIMを使っていますが、全然問題ないです。自分の使い方に合わせたプランを契約すればいいし、本当にライトユーザーは格安SIMのプランでとりあえずスマホが持てるからいいと思います。
なんとなく、キャリアに騙されているんじゃないか?って思う、皮肉も格安SIMって言葉に現れているんだろうなと思います。
格安SIMが普通になったらキャリアは現状の体勢を維持できるんでしょうかね??もしキャリアに高い金額を払っている人がいるから、現状のインフラが維持されているような状況だとするなら、売上が下がりかねないMVNO=格安SIMの存在は悩ましいと思います。
長くなったのでこの辺で。